2011年9月30日金曜日

小津和紙カルチャー2011 日本の技-料紙「継ぐという表現」

募集パンフレットから
小津和紙は皆様と共に日本文化と触れ合う機会を創ってまいります。本講座は、2008年から開催した料紙制作の基本を踏まえ、さらに技術のステップアップを盛り込んだ講座に進んで参ります。「伝承の技術をみる」学びの場にぜひご参加いただきたく、2011年の募集要項をご案内いたします。

・期日:2011年11月12日(土)10時~17時(定員12名)
     2011年12月3日(土)10時~17時(定員12名)
 同じ内容の講座を2回、人数限定でいたします。募集締め切りは、実施日の1週間前といたします。
 また、参加者が少人数の場合、ご相談の上変更の場合もございますのでご了承ください。
・会場:小津産業株式会社6階(小津本館ビル)
・講師:神山晶子先生
・ 参加費用:1名終日参加 15,000円 寸松庵サイズ2枚
(紙とお道具と材料をご用意しています)
・ 参加資格:どなたでもご参加いただけます。
・ 参加申し込み方法:参加者の事前申し込みによる受付です。
氏名、ご住所、電話番号、参加人数を電話またはFAXで
ご連絡ください。
担当:西本 予約 TEL / 03-3662-1184
             FAX/ 03-3663-9460
・日  程
10時00分 受付、作業の手順
10時30分 「講義 継紙について」
12時00分 お昼休み
13時00分 「継ぎの実習」 
寸松庵サイズ2枚作品づくり、
仕上げ、片付け、アンケート  
*休憩取ります
17時00分 終了 

料紙講座は4年目を迎えます。今年は皆様のリクエストの多い継紙を取り上げることになりました。継紙は、料紙装飾の中でも最高峰であり一つの到達地点にもあたります。一回の講座ですべて習得できるものではありませんが、本願寺本三十六人家集を参考に講義と実習を行いたいと思います。プロフィール/鶴見大学文学部文化財学科非常勤。様々な文化財に触れる中、料紙の世界を知る。
以後、大貫泰子氏に師事現在に至る


神山晶子氏のカルチャーによせて
いま、本物という言葉を聞く機会が少なくなりました。ましてや、日本の姿はどこに行けば見られるでしょうか? 見るのではなく観る。観るのではなく凝視る。日本の美しさは、意味ではなく姿として伝えられてきました。勝海舟の父親である勝小吉は、江戸の文化についてこんなことを言っています。「江戸っ子は粋だよ。なぜなら無学だから」。まさに、日本文化の本質はその美しい姿であると指摘しています。神山晶子さんは、和紙を染め、その上に金銀砂子や切箔などで飾る料紙装飾を研鑽して
来ました。平安時代の日本の美を技に見ていただけると思います。 
鶴見大学文学部文化財学科 教授 加藤 寛

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