龍松山 養泉寺は、三重県松阪市中町にある曹洞宗の寺院。小津清左衛門家ゆかりの寺で地蔵堂の寄進や、養泉寺末寺崇恩寺を松阪市上川町 長松寺の移築再建などがあります。長谷寺 能満院から奉戴した法華寺仏舎利は、本堂に祀られています。菩提寺としているのは、小津清左衛門家、分家森嶋家、分家小津権右衛門家、別家小津新兵衛家、新兵衛家の分家小津新七家です。
小津家文書18-244 「宗旨請込状之事 一高田宗貴寺檀那筒井孝伯弟貫之助 今般当地小津与次兵衛方へ養子ニ罷越候条、宗旨送状被差越候ニ付則禅曹洞宗当院檀那ニ致加入候、為後証仍宗旨請込状如件 松坂養泉寺印 天保七年申十一月 正全寺 宗旨請込状 養泉寺 右十一月十六日来ル□□ □□□□□□」
天保七年(1836)十一月、宗旨請込状之事は、貫之助が小津清左衛門家に入家するため宗旨替えとなり、今後正全寺の過去帳(宗門帳)から除かれ、養泉寺の過去帳(宗門帳)に記載されます。関連文書は正全寺に掲載。
「佛舎利奉戴縁起記 佛舎利奉戴法要記念 ・・・今回小津家に伝わり、代々丁重に供養されてまいりましたお釈迦様の遺骨である佛舎利を尊い因縁によって、養泉寺へ奉戴することになりました。この佛舎利は、奈良市法華寺町、真言律宗 法華寺(門跡氷室御所)ゆかりの佛舎利であり、「真言律宗 法華滅罪寺略縁起」によれば、法華寺は、光明皇后御願に成る日本総国分尼寺として創られた・・・現在の七年前十五代目清左エ門長倍氏(昭和三十八年他界)夫人博子氏(昭和五十七年他界)より佛舎利が代々継承されていることをお聞き致し、小津家と養泉寺との深い々佛縁を、更に強固なものにして戴くため、再三再四お願いを致してようやく御遺族全員のお許しを得て、奉戴実現の運びとなりましたこと養泉寺住職として喜跳に堪えません。・・・龍松山 養泉寺」(昭和六十三年五月十五日、抜粋)(小津史料館 小西良明)
八百万の神 龍松山 養泉寺
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