2025年3月19日水曜日

新高野山 大安楽寺

 大安楽寺(だいあんらくじ)は、東京都中央区日本橋小伝馬町にある高野山真言宗の仏教寺院である。山号は新高野山。本尊は十一面観世音菩薩。江戸三十三観音札所第五番札所。

1872年(明治5年)、この地に燐火が燃えるのを見た五大山不動院の住職であった大僧正の山科俊海は処刑場で亡くなった者たちを慰霊せんと勧進し、1875年(明治8年)に大倉喜八郎、安田善次郎らの寄進を受け創建されたのが大安楽寺である。寺名の大安楽寺の「大」は大倉、「安」は安田の名に由来する。翌1883年(明治16年)には高野山より弘法大師の像を遷座し、新高野山の山号を称した。(大安楽寺 - Wikipedia)

齋藤岩蔵著「お竹大日如来」(昭和四十年)「多賀権蔵氏は、東京都中央区日本橋本町三丁目十番地で町会長、連合町会長の職にある有力者で、半えり問屋。熱心なるお竹如来の信者であります。昭和二十五年、お竹さんの女中姿の木像を彫刻させ、ヱビス神社に合祠していた。毎年十月十九日ベッタラ市のヱビス講祭には多勢の参詣人があってとても盛大であったが、ヱビス神社が古くなって、当時改築中であった為一時佛像を大安楽寺に仮安置してある。

東京日本橋小伝馬町、十思小学校向(小伝馬町停留所下車)住職 山中弘之氏、五月十九日のお竹さんの命日には大安楽寺に数十人の信者が集る由であります。しかしヱビス神社とお竹様とでは神仏混淆の嫌があるので、このまま大安楽寺に安置されることになるかも知れないといっておられました。

昭和三十九年夏 お守りは開運、家内安全、多福延命、於竹大日如来護符、そして裏面には、慈善は国の栄え質素は我家の宝と書いてあります。」

現在も大安楽寺には、お竹さんの女中姿の木像が祀られており、毎年法要が五月に行われています。小津史料館に於竹さん展示コーナーがあります。昭和四十六年(1971年)五月、於竹大日如来保存会は、小津本館ビルの一角に「史蹟、於竹大日如来井戸跡」を建立しています。(小津史料館 小西良明)

猫の足あと 新高野山 大安楽寺

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