小舟町には、西堀留川に面し、鰹河岸があり問屋が多くありました。この川は現在埋め立てられ、ビルが立ち並ぶ、小津商店所有のキュロコ小津ビルは、そのなかの一棟。
川の反対側に米河岸があり、伊勢町に米問屋が多くあったが、現在は、昭和通りの一部となっている。
絵図は、俚俗江戸切絵図 喜多川周之図 有光書房の一部分です。原図は、日本橋北尾張屋版です。
「江戸買物獨案内」文政七年(1824年)の復刻本を小津史料館に展示しています。
江戸買物獨案内 十組 濱吉組 鰹節・塩干肴問屋 21軒
掲載順
1.尼屋傳次郎、麹町二丁目
2.伊勢屋次右衛門、日本橋元四日市
3.遠州屋傳兵衛、小舟町二丁目
4.遠州屋新兵衛、小舟町三丁目
5.伊勢屋伊兵衛(高津伊兵衛)、日本橋瀬戸物町、勢州四日市
6.住吉屋武兵衛、日本橋元四日市
7.村田屋伊兵衛、小舟町二丁目
8.大坂屋武兵衛、小舟町三丁目
9.伊勢屋武右衛門、日本橋通二丁目
10.鎌倉屋庄兵衛、日本橋元四日市
11.相模屋忠左衛門、日本橋四日市下町
12.虎屋彌三郎、小舟町三丁目
13.榎坂屋卯兵衛、小舟町三丁目
14.住吉屋伊兵衛、小舟町二丁目
15.大橋太郎次郎(小津清左衛門)、本町四丁目、勢州松坂
16.栖原屋平八、日本橋青物町、紀州
17.油屋勘兵衛、小舟町三丁目
18.伊勢屋善兵衛、小網町二丁目
19.丸屋喜三郎、日本橋釘店
20.丸屋治郎兵衛、日本橋室町一丁目
21.丸屋源三郎、日本橋室町一丁目
小津清左衛門の店は、15番目の大橋屋で紙・茶・鰹節の十組問屋株を持ち営業しているが、本店小津屋は、嘉永四年(1851年)三月、株仲間再興令の時には鰹節問屋株を取得していたようである。江戸店支配人から清左衛門や別家個人へ塩鮭が贈答として送られている。(小西)
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