2020年7月2日木曜日

西島製綿所、東京製綿所

西島製綿所
明治二十四年(1891)九月、小津商店(小津清左衛門本店)の西島辰三によって浅草区今戸町百拾四番地に西島製綿所設立。梳綿機、打綿機、磨針機などの設備があった。繰綿から製綿された綿は、東京紡績に納入された。工場の責任者は、門松録之助。
明治三十二年(1899)十一月、西島製綿所、カード器械五台導入。

東京製綿所
明治三十四年(1901)九月、西島製綿所増設、今戸工場(東京製綿所)に名称変更。
 木造平家建、事務室 六坪二合余、倉庫 二十四坪五合、工場 三十三坪二合余、物置 七坪五合、食堂 九坪。
明治三十七年(1904)、今戸工場 食堂、物置変更。 
 木造平家建、事務室 六坪二合余、倉庫 二十四坪五合、工場 三十三坪三合余、食堂 七坪五合、物置 九坪、物置 十坪。 

西島製綿所は、火災保険証書などから小津清左衛門の経営で、小津商店支配人が管理していた。小津商店は、和洋紙、繰綿、紡績綿の商況(市況)を掲載した小津商報という新聞を毎月十五日に発行している。明治四十五年(1912)正月発行の第71号を小津史料館に展示。(小西)
小津商店

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